witty pi miniとは
raspberry pi用の電源管理HAT。
似たようなものでslee-Piという製品もあるが結構なお値段する。
簡単にまとめると
- 指定した時刻にラズパイの起動と停止が行えるボード
- 停止している間は起動するまでラズパイへの給電が行われないので電池やモバイルバッテリーなどで稼働させるときに長時間運用できる
- 起動して何か実行させてすぐにシャットダウンするような使い方に向いている
- 割と安い(重要)
どこで買える?
Amazonでも買えるが少し高いうえ送料もかかる、とはいえ楽なので私はAmazonで購入した。あとはロボショップか海外ショップがメインと思われる。さっさと手に入れるならAmazon一択。
取り付け方法
形状とマニュアルの画像を見ればだいたいわかるとは思う。
以下マニュアル
http://www.uugear.com/doc/WittyPiMini_UserManual.pdf
raspberry pi zero の基盤と同サイズになっていて、GPIOにそのままさしてあげればいいようになっている。
witty pi mini の機能を使うには witty pi mini 側のUSB入力に給電する必要がある。
給電するだけでは raspberry pi が起動しないので、ボード側面についてるスイッチを押すことで起動が可能。
また、ボード上にある Default というスイッチがありここを On にしてあげるとスイッチを押さなくても給電されたら raspberry pi が起動する。
ソフトウェアのインストール
シェルスクリプトをダウンロードしてきて実行してあげるだけ。
wget http://www.uugear.com/repo/WittyPi2/installWittyPi.sh
sudo sh installWittyPi.sh
I2Cを有効にしたり色々設定されるので気になる方は注意。
細かいことについてはマニュアルの「Software Installation」を参照。
モバイルバッテリーで使う方法
市販されているモバイルバッテリーにはオートスリープが基本的に搭載されている。
cheero の IoT 向けモバイルバッテリーにはオートスリープがないのでこういったものであれば気にしなくていいのだが、普通のモバイルバッテリーにはだいたいオートスリープがついてる。
ただ witty pi mini にはダミーロードという機能があり、これを有効にすることで一定の電流(~200mA)が、非常に短い時間(~50ミリ秒)一定の間隔で(~5秒)流れる。
オートスリープする条件としては製品にもよるが、だいたい電流が 200mA 以下になって何秒かたつとみたいになっているため、ダミーロードを使えばオートスリープが回避できるという仕組み。
手元にあった Anker の適当なモバイルバッテリーで試してみたところうまく動いている様子。
ダミーロードの有効化は至って簡単で、 D.Load というスイッチを On にするだけ。これを On にしておくと定期的に微弱電流を流してくれる。On にすると HAT の白色LEDが定期的にチカチカする。
200mAじゃ足りないという場合は抵抗器をボードにつけることで電流を増やせるらしいが、だいたいのモバイルバッテリーはそのままで使えるのではないかと思われる。